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XIII

spacer このドアの内側でだけ紡ぐ嘘に
あるはずのない答を欲しがって
耳朶で囁く言葉に真実はなくて
虚しいだけの執着も息苦しくて
全部この部屋に置き去りにして
ドアを開けたならまた歩き出す
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Death/死
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Death

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Death/死

カードの持つ意味:
このカードはデッキの種類によっては名前がなかったり、日本では一般的には「死神」と訳されて解釈されています。
西洋では一般的に「13」という数字が忌み嫌われる傾向があり、一般的にはキリスト最後の晩餐の出席者が13人であったから、とされていますが、もっと古くからの習慣のようです。「13」は二桁なのに素数で、同じ素数でも「11」のようにゾロ目でもないので据わりが悪い、くらいの感覚なのかも知れません。
絵柄的には鎌を持った骸骨(グリム・リーパー)、もしくは馬に乗って旗を持った骸骨(デス・ライダー)が採用されている場合が多いようです。イレギュラーな所では黒いローブを纏った闇に目だけが光っているなんてのもありますし、棺桶に入った死体そのものである場合もあります。
鎌は「収穫」の寓意で長いスパンを表し、つまり「病死」や「大恋愛の末の結婚」を表します。逆に馬に乗った骸骨は「戦争」の寓意で短いスパンを表し、「事故死」や「一目惚れ」を表します。
このカードも誤解されがちなカードであり、マイナスイメージを持たれやすいですが、実際はむしろ良い解釈の場合が多いです。「12」で一旦停滞した世界を打破し、「古い世界の終わり」「新しいスタート」を意味します。当然古い世界の終わり、であるので、病気や恋愛に関する事の場合は「死」や「破局」を意味する事になりますし、旅行や金運、仕事運であれば「事故」「破産」「倒産」「解雇」を暗示します。しかし病死は「苦しみからの解放」とも考えられますし、破局は「新しい恋の予感」とも言えます。結果的に、現状よりも良くなる場合も多いです。事故や破産はその限りとも言えませんが。
このカードもキリスト教との関連を無視できないカードであり、例えばデス・ライダーの絵柄は黙示録の「青白い馬が現れ、乗っている者の名は死」(6章の7)そのままですし、「復活」すると言うのもキリストの復活を連想させます。

正位置:
終わり/死/誤解/革命/喪失
逆位置:
好転/再出発/受胎/転職/復活

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